どうも、アプリエンジニアでプログラミングスクール「テクテック」を主宰しているクウルス(@Qoo_Rus)です。
昨日こんなツイートが話題になりました。
子が道徳の教科書を持ち帰ってきたんだが、ヤバイヤバイ😱
こんなこと吹き込まないでほしい算数やら国語より分厚い教科書に、めいっぱい日本会議的な価値観の押し付けが((((;゚Д゚))))))) pic.twitter.com/nqLosexxxd
— imixix (@marihtid) January 18, 2020
私もこのツイートに共感して言及。
「学校に行くのがイヤだ」と思っている児童を否定し
「学校が大好き」と思っておる姿こそが正しいのだと擦り込ませる教育果たして健全な教育と言えるんでしょうかね🤔
自分のことを否定して苦しむ人たちが大勢いるのに😢
どんな感情も否定せず、まずは認めてあげることこそが大切だと思います😌
— クウルス/TEKUtech (@Qoo_Rus) January 19, 2020
これからの教育で私が大切だと思っていることは、次の2つです。
- 自分たちが持った感情をまず認めること
- その上でどうすべきかを自ら考えること
なぜこの2つが大切だと考えているのかを深掘りしていきます。
Contents
話題になったツイートの問題だと思うところ
大人ができないことを子どもにやらせている
みんなと仲良くしろ、とか pic.twitter.com/X2WQQHCcMN
— imixix (@marihtid) January 18, 2020
この記事を読んでおられる大人の方に質問です。
あなたの周りには、どうしても仲良くなれない方はいますか?
おそらくほとんどの人は「仲良くなれない人がいる」と答えるでしょう。
人間関係の悩みから仕事をやめたり転職したりすることが日常茶飯事なのが、今の日本社会です。
みんなと仲良くするなんて、とてもじゃありませんが無理です。
親切心の押し売りをしている

周りの大人や年上の人たちがいろいろお世話をしてくれているんだよ、と伝えている教科書の一節です。
しかし、親切心を持って取り組んでいることに無条件で感謝するなどあり得ません。
校長先生が子どものためにと思って話していることも、聴く側の子どもが退屈に感じることなんてよくある話です。
「ありがた迷惑」という言葉がありますね。
親切心からやってあげたことが、相手にとってはかえって迷惑になることです。
例えば、災害が起きた時に、早く復興するようにと願いを込めて被災地に千羽鶴を送る人がいます。
もちろん千羽鶴を送る人は良かれと思ってやっていることなのですが、送られた側は、もっと避難生活の助けになるものが欲しいですし、千羽鶴などをもらってもゴミになるだけです。
さらに、千羽鶴を送るのにも輸送コストがかかります。
まさにありがた迷惑です。
子どもたちに私が伝えたいこと
- 「友だちみんなと仲良くしなさい」
- 「周りに感謝しなさい」
- 「学校を好きになるのが正しいです」
こんな価値観に従う必要なんてありません。
- 自分の感じたことを否定せずに認めること
- その上で自分がどうすべきなのかを考えること
こそが大切なんです。
何故なら、社会人に求められる
「目的意識を持って問題を取り上げ、解決策を考える」
という能力に直結するからです。
自分たちが持った感情を認める大切さ
学校に行くのがツラくなって不登校になっている人たちは何故苦しんでいるのでしょうか。
「みんな学校に行くのがアタリマエなんだけど、そのアタリマエができない自分はダメなんだ」
と、自分を責めて苦しんでいるんです。
まず、「そんな事」じゃないです。
あなたが苦しいなら、「そんな事」なんかじゃありません。
そして、毎日死にたくなる=自分が頑張りすぎてることを知ってください。
いま苦しいですよね。死にたいくらい苦しいのに学校行って本当にすごいです。それだけで十分なくらい。
▼つづく pic.twitter.com/OKxNAK5VYv
— はいど@みちしるばー (@michishiruver) January 18, 2020
このツイートで悩み相談をされている方も
「自分は周りの人ができていることができない」
「自分より苦しいはずがいるはずなのに」
と自分を責めているのが伝わってきます。
しかし、感情というものは人と比べるものではありません。
あなたが「嫌だ」と感じたことは周りの人が何と言おうと事実として変わりません。
その事実から目を背けて「嫌だと感じてしまった自分はダメ」と考えることは、問題解決に一切つながりません。
「嫌だと感じてしまった自分はダメ」と責めるのではなく、まずは「嫌だ」という感情を認めてあげれば自分を責めて苦しむ理由はなくなります。
自分でどうすべきか考える大切さ
「イヤだ、逃げ出したい」
という感情を認めたら、次のステップです。
「どうやったらイヤだと感じることを解決できるのか」
「逃げた後どうなりたいのか」
について考えます。
整理をすると
- 今、「イヤだ、逃げ出したい」という感情を抱えている問題がある
- 問題はどうすれば解決できるか
- 何が目的で問題を解決するのか
について考える必要があるということです。
社会人になったら当たり前のように飛び交う、問題解決のプロセスそのものです。
- 目的は何かを明確にする
- 目的達成の妨げになっている問題を列挙する
- ボトルネックになっている問題を見極め、最善の解決策をうつ
問題解決のプロセスを子どもの頃から適切に踏み、それぞれのお子さんにあった解決策を打てば、「学校に行かずに別の形で教育を受ける」という選択肢が出てきても何ら不思議ではありません。
もちろん、問題解決は子ども一人ではできないことですから、大人が真にしっかりサポートすべき部分だと思います。
子どもそれぞれの生き方を大人が一緒に考えてあげる教育へ
大人は子どもに対して「ああしなさい」「こうしなさい」と価値観を押し付けるのではなく、子ども一人ひとりが抱えている問題に目を向けて、どうすれば子どもの目的にそった問題解決に結びつくのかを考えるべきです。
そのためにもまずは
感情を認めて問題として認識する
そしてその次に
目的に合わせて問題解決をする
と周りの大人がサポートしてあげたいですね。