どうも、アプリエンジニアで、プログラミングスクール「テクテック」主催のクウルス(@Qoo_Rus)です。
先日放送されたフジテレビの番組がトンデモない間違いをしてしまっていたようです。
5Gのケーブルとは
「5Gのケーブルが来てます」 フジテレビが「5G」とWi-Fiの「5GHz」を混同、ネット民からツッコミ殺到 https://t.co/S0ehVffhot @itm_nlab pic.twitter.com/W1ds0poltz
— ねとらぼ (@itm_nlab) January 10, 2020
こういう時のネット民は容赦ないですよね。笑
だけど、ぺこぱの松陰寺さんならこう言うのでは?
正月休みがフォワったファナタ達へ
「時を戻そう」 pic.twitter.com/qJV9z0V2jE
— 松陰寺太勇のキザッター【ぺこぱ】 (@shoinjitaiyu) January 3, 2020
「間違いは・・・ふるさとだ・・・」
「誰にでもある・・・」
かくいう私も改めて、エンジニアとして技術的に正しい知識を確認しておかないといけないと思いまして、きちんと調べました。
まず、違いが全くわからない方は初心者の方はコチラの記事をご覧になってください。
5GHz(周波数)と5G(世代)と5GB(通信量・メモリ・ストレージ)の違いを初心者向けに解説します
- 「2.4GHz(ギガヘルツ)」「5GHz(ギガヘルツ)」はWi-Fiの通信帯である
- 「5G(ファイヴジー)」は「第5世代移動通信システム」である
- 他にもテクノロジーに詳しくない人が間違えやすい用語がある
ということについて、しっかりまとめられています。
さて、今回の私の記事では、先に紹介した記事を補足していく形でいくつか関連する知識をお話していきたいなぁと。
Contents
「2.4GHz」と「5GHz」のメリット・デメリット
5GHzの方が数字が大きいので、強い通信帯なイメージがありますが、実際のところそれぞれのメリット・デメリットがあります。
2.4GHzは障害物に強いが電波干渉が起きやすい
2.4GHzは比較的壁や家具などの障害物があっても電波が届きやすいので、遠く離れていても安定した通信が可能です。
その一方でWi-Fi以外にも電子レンジなどの家電で使われる周波数帯なので、混雑してしまいがちになります。
5GHzは他の家電に干渉されにくいが、障害物に弱い
5GHzは2.4GHzとは逆の性質を持ちます。
障害物に弱くなってしまいますが、混雑が起きにくくなっているんです。
加えて、2.4GHzよりも高速な通信をしやすいので、もし障害物などがなければ5GHzを優先的に接続した方が安定しやすくなります。
「Wi-Fi 6E」で6GHz帯が使えるように
今年2020年の1月3日に新たに発表された「Wi-Fi 6E」という新規格では、2.4GHzと5GHzに加えて6GHzが使えるようになるそうです。
Wi-Fi 6E will use 6GHz spectrum, pending regulatory approval
(Wi-Fi 6Eは6GHzスペクトルを使用し、規制当局の承認待ち)
ARやVRへの活用に期待されている
これまでWi-Fi通信に使われている2.4GHz帯と5GHz帯に加えて、6GHz帯を利用可能にすることで、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などへの活用が期待されています。
AR(拡張現実)のイメージ
ARはAugumented Realityの略。
現実の世界の一部に仮想世界を反映させる技術です。
業界ではいつリリースされるのかに注目が集まっている「Apple AR Glasses(アップルARグラス)」がAR技術のこれからの良い例ですね。
VR(仮想現実)のイメージ
VRはVirtual Realityの略。
VRゲームが世に出てからしばらく立ちますが、その技術は日々進歩し続けています。
「Wi-Fi 6」は6GHz帯使えないのでややこしい
6という数字に注目してしまいがちなので、「Wi-Fi 6」の規格でも6GHzが使えるんじゃないかと勘違いしそうになりますが、違います。
- 6GHzが使えるのは「Wi-Fi 6E」
- 「Wi-Fi 6」は従来の2.4GHzと5GHzのみ
と言うことに注意しないといけませんね。
The Wi-Fi Alliance using “Wi-Fi 6E” as a name for wireless devices that can communicate within the 6Ghz band may introduce confusion to a naming system that was supposed to simplify matters for consumers.
(Google翻訳による和訳)
6Ghz帯域内で通信できるワイヤレスデバイスの名前として「Wi-Fi 6E」を使用するWi-Fi Allianceは、消費者の問題を簡素化することになっていたネーミングシステムに混乱を招く可能性があります。
ややこしいIT用語の区別はしっかり
IT技術は日々進化し続けているので、どんな人でも受け入れることができる形で知識を共有することは難しいです。
しかし、実際に身近に使っているWi-Fiや通信技術を区別する用語はおさえておかないと、全くテクノロジーについていけなくなってしまうと思います。
- 5GHz(ギガヘルツ)はWi-Fiの通信帯
- 5G(ファイヴジー)は次世代移動通信システム
- 障害物なければ2.4GHzより5GHzの方が安定・高速
- AR、VRへの利用が期待される6GHzが「Wi-Fi 6E」に導入