どうも、京都のプログラミングスクール「テクテック」を運営しているエンジニアのクウルス(@Qoo_Rus)です。
エンジニアを目指して勉強中の方や駆け出しのエンジニアに向けて役立つ情報を発信しています。
プログラミング学習や仕事で抱えているタスクを進めるにも、長時間集中して取り組むことって難しいですよね。
2時間取り組んでいたとしても、その2時間ずっと集中しっぱなしなんてことはほとんどありえないと思います。
特に難しいことにチャレンジしている時は集中力が途切れがちです。
私もプログラミング学習をスタートさせた時にはわからないことがたくさん出てきたら集中が切れてしまいがちでしたし、エンジニアとしてのタスクをこなすようになった今でも同じ現象が起きます。
その対策として、ポモドーロテクニック(Pomodoro Technique)というものを活用しています。
イタリアのソフトウェア企業に勤めていた方が考案された時間管理術で、世界中のIT企業やエンジニアに実践されている画期的なテクニックです。
やり方はとーってもカンタン、めちゃくちゃシンプル。
- やるべきことを決める
- 25分で集中して1つのタスクに取り組む
- 5分で休憩を取る
- このサイクルを繰り返し、4回目の休憩は20〜30分取る
たったのこれだけ。しかし、その効果は絶大。
ポモドーロテクニックを実践したことで
- 1つのことに集中する力が増した
- 進捗の管理がやりやすくなった
という大きなメリットを2つ得ることができました!
誰でも今すぐ実践できるポモドーロテクニックについて少し深掘りしつつ、私や私の周りの実践体験談もご紹介したいと思います。
Contents
ポモドーロテクニックとは何か
ポモドーロテクニックはコンサルタントで起業家のフランチェスコ・シリロ (Francesco Cirillo)が開発した時間管理術です。
「ポモドーロ」とはイタリア語でトマトのことなのですが、トマト型のキッチンタイマーで時間を区切ったことから由来しているのだとか。
「ポモドーロ・テクニック」は効率性と生産性を上げる方法として、世界中のエグゼクティブ(上級管理職・経営幹部などの役職)に広まっているんです。
日本では、メンタリストで有名なDaiGoさんが著書『自分を操る超集中力』で紹介したことで広く知られるようになったようです。
シリロさんはポモドーロテクニックについて以下のように語っています。
Do more and have fun with time management
Over 2 million people have already used the Pomodoro Technique to transform their lives, making them more productive, more focused and even smarter.
私なりに訳させていただくと、、、
時間管理をもっと活発に楽しく
200万人を超える人々が生活を変えるべくポモドーロテクニックを既に実践し、生活をより生産的に、より集中的に、そしてよりスマートにしています。
多くの人にとって、時間は敵です。私たちは時間との競争の末に課題を完了し、締め切りに間に合わせます。ポモドーロテクニックは時間と戦うのではなくて、時間とともに働くことを教えてくれます。革新的な時間管理の仕組みで、見てすぐに簡単に習得できるのに生活を一変させるのに使えます。
シンプルなルール、だけど奥が深い
ルールがとても単純明快なのですが、実は奥が深いのがポモドーロテクニック。
ポモドーロテクニックで1日のタスク管理や1週間のタスク管理を行う手法が、上の動画で紹介されています。
(英語なので、わかりにくい方はすいません・・・)
ポモドーロテクニックを詳しく知って、より高いレベルで使うには、
『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』
を読むのがオススメです。
2018年に出されたポモドーロテクニック開発者本人が書いた公式本の日本語訳版で、2019年に発売されています。
ポモドーロテクニックを実際にやってみた感想
私は開発業務や何かを勉強している時、さらにブログ記事を執筆している時にもポモドーロテクニックを活用しています。
とても簡単に取り入れられるテクニックなのに、すぐに効果が出るのがポモドーロテクニックの良いところです。
具体的に出た効果は大きく分けて2つです。
マルチタスクをすることが減った
メールやSlackなどのチャットツールの通知を気にしながら仕事をしていると、同時に2つ以上のことを行うマルチタスクになってしまいがちです。
けれど、25分で1つのことに取り組むというルールを決めて、もし別の急なタスクが入ってきても、やることリストにパッと紙に書いておいて後回しにすることで、マルチタスクを減らすことがすぐにできました。
マルチタスクを完全になくすのは、いきなりは難しいのですが、25分経った後に
という反省を休憩中に軽く入れることができるので、マルチタスクを意識的に減らす方向に向かうことができます。
休憩の質が上がった
仕事や勉強の休憩って、誰かに管理されていない場合は不定期に時間を決めずにやってしまいがちです。
学校で休み時間が決まっていた時のように、ちゃんと定期的に休憩を取ることで、メリハリが出てきましたね。
さらに5分という時間が体感的にちょうど良くて、トイレ・水分補給・軽い体操の3つ程度をこなして頭がすっきりした状態になりやすいと感じています。
私の場合は軽い運動にラジオ体操第一を入れているのですが、これが時間的にも良い具合です。
ポモドーロテクニック実践するのに便利なツール
ポモドーロテクニックはタイマーとタスクメモさえあればすぐにできますが、より効果的に実践するためのツールがあるので紹介します。
Macアプリ「Just Focus」

私が普段使っているツール「Just Focus」です。
ポモドーロをスタートさせて25分経つと、強制的にMacの画面が休憩画面に切り替わるというアプリです。
Just Focusを起動すると、Macのメニューバー右上で25分のタイマーが自動で作動します。

そしてタイマーが25分経つと、強制的に画面全体が休憩用画面に切り替わるので、Macでの作業ならば絶対に中断できます。


iPhoneアプリ「ポモドーロ – 作業25分に焦点を当てる」
iPhoneアプリの方は私は普段使っていないのですが、このアプリはシンプルに作られているので、Mac以外での作業に使うのに便利だと思います。
Just Focusほどの強制度合いはありませんが、十分使いやすいです。
ポモドーロテクニックを実践した他の人の体験談
私以外の周りの方の体験談も合わせてご紹介します。
「瞬間男子」りっくんの記事
京都で活動するフリーランスのりっくんがポモドーロテクニックを積極的に活用して、日々の生産性を上げています。
【 Macユーザーに届けたい 】
人の集中力は10分ちょっとで落ちているということをご存知でしょうか?
ダラダラ作業しても良い成果は出ませんして、効率が悪いです。
それを解決するための「ポモドーロテクニック」というのがあるんですが、Macだと便利なアプリが…文字数https://t.co/sLgz3877Af
— りっくん|瞬間男子 (@rikkunblog) September 7, 2018
私と同じくJustFocusを活用してポモドーロテクニックを実践しています。
rebuildでのhigeponさんのお話
エンジニア界隈では有名なPodCast(ポッドキャスト)のRebuild.fm
ソフトウェアエンジニアの宮川達彦さんが、定期的にゲストを迎えて技術周りの話題についてカジュアルに取り上げるラジオ番組です。
higeponさんがゲストの回でポモドーロテクニックについてご紹介されていました。
higeponさんのお話の影響を受けて、ポモドーロテクニックを実践するエンジニアが日本で増えたというお話もあるくらいです。
今すぐポモドーロテクニックを実践して生産性の向上を感じよう
簡単なのにすぐ成果が出るので、まずは深く考えずに仕事や勉強の前にタイマー25分セットして試してみることからスタートしましょう!
それではポモドーロテクニックについておさらいです!
- 25分で1つのタスクに取り組み5分休憩を繰り返し、4回目の休憩は20〜30分
- Just Focusを使えばよりメリハリが出る
- 深く知るなら開発者の公式本で勉強してみよう!
Macのアプリ「Just Focus」のインストールはこちら!
ポモドーロテクニック開発者のシリロさん本人が書いた公式本はこちら!